皮膚科

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹(じんましん)

【蕁麻疹(じんましん)の原因】

じんましんの原因は、食べ物や薬剤に対するアレルギーや細菌、ウィルス、寄生虫などの感染症、疲労、ストレス、そのほかに暑さや寒さ、日光の刺激、物理的な圧迫など様々ですが、医療機関を訪れるじんましんの中で最も多いものは、原因が明らかでないものです。
じんましんは、皮膚が部分的に赤くくっきりと盛り上がり、とてもかゆくなり、しばらくすると跡かたもなく消えてしまう病気です。ブツブツや赤みは数十分から数時間で消えるのが普通です。

【蕁麻疹(じんましん)の治療】

抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤の内服が治療の主体です。内服している間は発疹が抑えられていますが、内服を中止すると再び出現することがあります。また一般的な薬剤で治療困難な場合には胃薬の一種(H2拮抗剤)やロイコトリエン拮抗薬を併用すると有効なケースがあり、それでもコントロールが難しいケースではステロイド内服剤や免疫抑制剤を用いることがあります。
急性じんましんの中には、命に関わる危険なタイプのものがあり、注意が必要です(救急処置を要するものもあります)。
慢性蕁麻疹の場合には、発疹の再発をみながら、内服量と回数を徐々に減らしていきます。しかし薬の減量にあせりは禁物です。また最近では、眠くならない内服薬も開発されていますので、日中の内服が可能です。

にきび

にきび

【にきびの原因】

にきびができる原因は、毛穴がつまることによってもたらされます。そして毛穴が詰まる原因は皮脂です。
毛穴に皮脂がつまってしまい、その中で「アクネ菌」などに代表される細菌が増殖し、時に炎症をともなうにきびが発生します。

◆睡眠不足
◆ホルモンバランスの乱れ
◆食事・栄養バランスの偏り
◆間違ったスキンケア
◆皮脂の異常分泌
◆ストレスの溜め過ぎ
◆便秘
◆遺伝
◆紫外線

上記が、にきびができる間接的な原因になっていると思われます。

【にきびの治療】

●女性ホルモンの投与…
生理前の増悪が明らかな場合。

●にきびの炎症を抑える抗生物質の内服薬、及び外用剤…

●ケミカルピーリング…
ケミカルピーリングとは、酸を使用して、皮膚表面の古い角質、汚れを取り除いて、新しいキレイな肌を再生させる治療です。
新陳代謝(ターンオーバー)が悪くなった肌は、角質がはがれずに厚くなった状態になります。ケミカルピーリングをすることで、厚くなった角質をはがし、新陳代謝を活発化させ、サイクルを正常化させるのです。

●効果…
にきび、にきび跡、くすみ、小じわの改善に期待が出来ます。
特に難治性のにきびの方に大きな効果が期待できます。

乾癬(かんせん)

乾癬(かんせん)

【乾癬(かんせん)の原因】

乾癬の原因ははっきりと解明されていませんが、遺伝的要素、外的因子(ストレス・感染症など)、内的因子(肥満・糖尿病)などが重なり合って発症するのではないかといわれています。又血液学的には、高脂血症・高尿酸血症がみられる事があります。
家庭内発症が20%〜40%であるといわれることから、遺伝的要素が一番の原因ともいわれます。
又男性が女性の2倍の発生率です。

【乾癬(かんせん)の治療】

根本的に完治する方法が解明されていない病気ですが、乾癬の治療は症状に応じて、以下のような方法を選択します。
◆外用療法
a.活性化ビタミンD3外用薬
b.ステロイド外用薬

◆全身療法
a.シクロスポリン
b.レチノイド
c.メトトレキサード

◆光線療法
a.ナローバンドUVB療法
b.PUVA療法

外服治療、内服治療、光線治療の3つを主に、症状や経過、副作用の状況、等の状況に応じて選択したり、これらを組み合わせたりすることにより治療します。

乾癬は、通院が長期化し、十年以上治療を継続される方がたくさんいらっしゃいます。長期間の通院で治療が信じられなくなり、治らないのではと思い、通院自体をやめてしまう方もいらっしゃるかと思います。

もし、不安に思ったり、現在の乾癬治療に疑問をもったら、専門医の診察を受け、根気強く、正しい治療を続けましょう。現在は治療法の選択肢の幅も増え、症状に合わせた治療ができるようになってます。

水虫(白癬)

水虫(白癬)

【水虫及び爪水虫の原因】

白癬菌(ハクセン菌)というカビが水虫の正体です。この白癬菌(ハクセン菌)はたんぱく質を栄養源としています。かびの一種ですから体中に水虫は起こる可能性があります。発生した部位によって名称が異なります。

【水虫及び爪水虫の治療】

●水虫の治療…
抗真菌剤の塗り薬です。外用を毎日続けます。治療を開始すると、発疹は早いうちに改善したように見えます。
しかし外用の期間は、体では1ヶ月、足では3ヶ月必要です。 また外用する範囲が大事なポイントです。抗真菌剤は白癬菌の菌糸に効きますが、胞子には効きません。したがって菌糸が活発に細胞増殖しているとみなされる病変部だけの外用では不十分なのです。
胞子が存在すると考えられる範囲全体に外用し、そして皮膚の角質が入れ代る期間塗り続けると、角質から胞子が除菌され、再発しません。 また治療中、および治療後のスキンケアとしては、よく洗いよく乾燥させる事が大切です。
日本では素足で屋内生活するという習慣の為家族内でのスリッパの共用は禁止し、風呂の足ふきマットの洗擢などは頻ぱんに行う事も必要です。

●爪水虫の治療…
水虫と同じ、抗真菌薬を使うのですが、爪水虫の場合には、抗真菌剤の飲み薬が治療の基本です。内服の期間は、3ヶ月〜1年と根気が必要です。白く変化してしまった爪を、正常な爪に置きかえる治療のため、爪の伸びる期間と同じだけ内服を続けなければいけないのです。
内服には2種類あります。毎日1錠飲む方法と、1週間だけ毎日8錠(朝晩4錠ずつ)飲み、あとの3週間は休薬(パルス療法)、それを3回繰り返す方法です。パルス療法で用いる薬剤は価格が高めとなっています(1ヶ月の薬代は約9,000円)。
有効率は6割から8割くらいとされています。副作用には、白血球減少や肝機能障害が出現することが稀にあります。したがって定期的な血液検査が必要です。また他の薬との飲み合わせに注意を要します。安心して治療が続けられるよう、ご協力をお願いします。
内服が出来ない方には、塗り薬を用います。これは、爪になかなか浸透しないため、内服治療に比べて効果はかなり落ちてしまいます。しかし、他の人への感染予防のためにも大切でしょう。

※水虫と自己診断し、市販の水虫薬を外用している人を多く見かけますが、水虫に似た症状でも、全く異なる疾患もあるので必ず皮膚科を受診し、鏡微鏡検査をしてもらう事をお勧めします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

【アトピー性皮膚炎の原因】

アトピーとは「奇妙な」「とらえどころがない」という意味のギリシャ語です。そしてアトピー性皮膚炎とは増悪・寛解を繰り返すかゆみのある湿疹を、主な病変とする疾患で、患者様の多くはアトピー素因を持ちます。
アトピー素因とは、1.家族歴、既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)。2.IgE抗体を産生しやすい などです。
アトピー性皮膚炎の原因は多元的で、その主な原因は食生活、ストレス、過労、寝不足、環境汚染、ハウスダスト、ダニなどがあげられますが、シャンプー、石鹸、化粧品も一因となっていると言われています。
世界中の学者の認めていることによると、アトピー系のお肌は、角質層の保湿力が先天的に低下している乾燥肌です。そして、お肌が乾燥性の皮膚炎を繰り返し、アトピー性皮膚炎になるのです。
【アトピー性皮膚炎の治療】

●外用療法…
・ステロイド剤:副腎皮質ホルモンの付け薬です。優れた抗炎症作用、免疫抑制作用があります。薬の強さは、5段階に分けられていますが、炎症の強さ、外用する部分によって、使い分けます。副作用が心配で、使用を拒む方もいらっしゃいますが、正しい使い方をすれば、副作用(皮膚が薄くなる、毛細血管が拡張する、感染しやすくなるなど)が出る危険性は極めて低いと言えます。皮膚科医の指導のもと、正しく使用して下さい。

・非ステロイド外用剤:弱い抗炎症作用をもつ付け薬です。ステロイドに変わる治療法にはなりませんが、ステロイドと上手に組み合わせて使用すると、効果を発揮します。 ときにかぶれることがあるので注意を要します。

・免疫抑制剤(タクロリムス):ステロイド以外に、効果的な薬がなかった中、アトピー性皮膚炎の新たな治療薬として登場しました。
特に、ステロイドではなかなか治らなかった、顔の赤みに効果を発揮します。抗炎症作用を持つつけ薬です。薬を塗り始めて数日間は、熱感、刺激感をほとんどの方が感じます。この反応が落ち着く頃に赤みやかゆみが消失します

●内服療法…
抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤の内服により、かゆみを抑えます。アトピー性皮膚炎の悪化の原因である、掻く行動を抑えることはもちろん、かゆみによる寝不足やイライラ、ストレスを抑えることにもつながるため、症状によって、増減しながら処方します。重症の場合には、精神安定剤なども併用すると、発疹の軽快につながることがあります。

●スキンケア…
アトピー性皮膚炎は、軽快、増悪を繰り返す疾患です。しっかりとスキンケアを行えば、軽快もしくは寛解の期間をより長くすることが出来る方がたくさんいます。
毎日のことなので、面倒に思う方も多いようですが、お肌がデリケートなアトピー性皮膚炎の方だからこそ、十分に取り組んで欲しいことです。

※スキンケアとは…皮膚の清潔を心がける事が大切ですが、入浴時はこすり洗いは絶対にしないこと。保湿剤をしっかりと塗り、炎症がある間は副腎皮質ホルモン剤を併用します。
 自分勝手な判断で外用を中止しない様に注意が必要です。

脱毛

脱毛症

【脱毛症の原因】

脱毛症の原因は以下にあげられる通りです。

◆不規則な生活、アンバランスな食生活
◆体質・症状に適さない誤った手当
◆ストレスなどの精神的な疲労
◆体質遺伝
◆病気や薬による副作用
◆その他

【脱毛症の治療】

脱毛症と一言で言っても、その発症原因や最適な治療法は一人ひとり異なります。男性ホルモンに影響を受ける男性型脱毛症や自己免疫異常によって起こる円形脱毛症、心因性(ストレス)による抜毛症など様々です。

特に円形脱毛症の治療法には、
1.全身療法
重症例にはステロイド内服や、ステロイドパルス療法(点滴静注)
2.外用療法
副腎皮質ホルモン外用剤、フロジン液
3.局所療法
a.液体窒素による圧抵療法
b.局所免疫療法
などがあります。

特に男性型円形脱毛症には、フィナステリド(商品名プロペシア)の内服療法が有効です(\8,000/一ヵ月 保険適応外)。

医師の診察を受け、ご自分にあった方法での治療をしましょう。
まずは当院へご相談ください。